リードタイムとは生産や流通、開発などの現場において、作業に着手してからすべての工程が完成するまでの期間のことです。ECサイトでいうと、商品を注文してから届くまでに必要な日数のことを指して使われることが多いです。つまりは最短納期ですね。
リードタイムを短縮するメリット
一般的に、リードタイムが短いほうが良いとされています。生産や仕入れから出荷までのリードタイムが短い場合、結果として在庫補充のペースが速くなるため在庫を多く抱える必要がなくなります。その場合在庫の保管費用などのコストカットも見込めるため、生産や流通効率が良くなります。
また、納期が早いことで顧客満足度の向上も期待できます。
リードタイムの算出方法
リードタイムは生産から購入者に届くまでの必要な日数を持って算出します。ただしこれは受注生産の場合の考え方で、在庫品を販売する際は購入者が発注してから配送を手配し、配達が完了するまでの必要日数で算出します。
リードタイムを構成する作業
仕入れがある場合
- 仕入れ品が出荷できるようになるまでの日数(仕入れ品が在庫品でない場合、仕入れ品を生産するために必要な日数)
- 自社に納入されるまでの日数
自社内で生産が必要な場合
- 自社内で商品を完成させるために必要な日数
出荷準備
- 梱包などの発送準備に必要な時間(日数)
- 物流業者が集荷に来るまでの時間(日数)
出荷~到着
- 物流業者が配達に必要とする日数
納期はこうしたリードタイムを踏まえて設定されます。プロセスが増えれば増えるほど、リードタイムは長くなり、また予測が難しくなります。
最短納期は、在庫がなく仕入れる必要がある場合は仕入れに必要な日数、加工が必要な商品の場合は加工に要する日数、ECサイト運営者の営業日、物流拠点の営業日、出荷から到着までに必要とする日数などを組み合わせて考える必要があります。365日営業で加工なしの在庫品のみの販売であれば、出荷準備に必要な時間と出荷から到着までに必要な日数だけを見ればよいので難しくないですが、そうでないと実は納期をデジタルに表示するのは結構大変です。
近年は当日出荷だけでなく当日配送を手掛けるEC事業者が増えてきている一方、急がない意思表示をした顧客に対してインセンティブを与えるなど納品に必要なリードタイムの調整を図るECサイトもあります。