クロスセルというのはマーケティング用語で、他の商品も一緒に購入してもらうことで、顧客からの売上を最大化するための手法を指します。例えば、家電量販店へプリンターを購入しに訪れた顧客がいたとしましょう。いろいろ見たうえでその顧客は、あるメーカーのひとつ昔のモデルを購入することに決めました。高価な最新モデルであれば店の売上はもっと上がりますが、勧めたところで購入してもらうのは難しそうです。そのようなとき、「コピー用紙は足りていますか」、あるいは「このプリンター用のインクカートリッジはありますか」などと、他の商品も勧めるのです。上手く購入してもらえれば、クロスセルは成功です。高価な最新モデルの購入には至りませんでしたが、可能な範囲で店の売上を伸ばすことができます。
この手法は、ECサイトなどでもよく使われています。ある商品の情報を閲覧していると、他の商品も紹介されることがあるでしょう。いわゆる「合わせ買い」です。タイミングよくクロスセルを用いることで、売上だけでなく顧客の満足度も高めることができます。