BANTとは、Budget(予算)、Authority(決裁権)、Needs(必要性)、Timeframe(購入時期)という4つの言葉の頭文字をとったものです。ある案件についてどのくらい成約の見込みがあるのかをチェックする際に、用いられる項目を表しています。まず、Budgetですが、自社製品を購入するだけの予算があるかを見ます。予算を準備できないようであれば、案件成約の可能性は少なくなります。Authorityでは、商談の相手に決裁権があるかどうかをチェックします。決定権がない人にいくらアプローチしたところで効果は薄いからです。
出されたニーズが会社全体としてのものであるか、自社提案がニーズに合致してるかを確認するのが、Needsです。また、Timeframeでは、いつごろ導入してもらえそうかをチェックします。購入意欲はあるもののそれがいつになるか分からない場合は、条件を満たしていないことになります。BANTは成約に至るまでのハードルを明確にする良い方法です。一般的には営業担当者が使用する項目ですが、BtoB ECサイトを活用した営業活動効率化を検討する際も、顧客企業のBANTを意識した設計にする必要があります。