導入事例|株式会社ピーチ・ジョン様

お客様に安心して楽しくお買い物をしていただける
「元気・ハッピィ・SEXY」なサイトに。


株式会社ピーチ・ジョン
情報管理部 門松部長(写真中央)
情報管理部 安住課長(写真右)
MD統括本部 安倍マネージャー(写真左)

「元気・ハッピィ・SEXY」をコンセプトにランジェリー・アウターの販売を行う株式会社ピーチ・ジョンのネット通販サイト「PEACH JOHN THE WEB」。

2002年にネット通販を開始し、2009年にサイトをリニューアルした経緯とその際の選定基準や構築のポイント、そして今後の展望について、情報管理部 門松部長、同部 安住課長、MD統括本部 安倍マネージャーの3名にお聞きしました。

いつでも届くネット通販販売チャネルの特徴を生かす

―まず、株式会社ピーチ・ジョンの事業形態について教えてください。

カタログ通販から開始しましたが、お客様への接点を強化する目的で、店舗・ネット通販と販売チャネルを拡充してきました。

通販では、実物を見て決められないという根本的な課題があり、その対応として店舗の立ち上げがありましたが、現在では1つの販売チャネルとして独立できるだけの規模をもっています。 また、インターネットの普及と共にネット通販を開始し、お客様がいつでもどこでも購入できる環境を提供しています。

カタログ通販・店舗・ネット通販 これら3つの販売チャネルの特徴を生かすため、常に試行錯誤を繰り返しています。その結果、最も新しいネット通販は先行する他のチャネルと同等まで成長しました。

ネット通販は、検索(SEM)やバナー、メールマガジン、アフィリエイトなどネット特有のプロモーションを組み合わせるマーケティングチャネルの要素と販売チャネルの要素の両方を併せ持ちます。 ネット特有のプロモーションを活用し、ニーズのあるお客様へ訴求するだけでなく、気軽に立ち寄ってもらえるサイトを目指しています。

WEBの特性を生かしたプロモーションにより、お客様のニーズを掘り起こす

在庫の一元化と情報の連携

―2009年にサイトをリニューアルされた経緯や当時の課題についてお聞かせください。

最重要課題としたのが「在庫と情報の一元化」です。カタログ通販を中心とした在庫管理となっていたため、インターネットでご注文いただいたお客様に対して、 いざ確認すると在庫がないという状況がありました。逆に、在庫はあるのにデータのインターフェースタイミングによりWeb上では商品がないという表示になり、販売機会のロスが発生していました。

また、旧サイトでは正確な入荷予定日が反映できておらず、お客様が購入しづらい点がありました。
入荷待ちの商品を「入荷予定」と表示していましたが、逆に「入手できるのが遅い」というイメージが伝わり、購入されないお客様も多くおられました。

サイトリニューアルの際は、このような課題を解決するために、在庫やお客様にお伝えする情報精度の向上を目指しました。基幹システムとリアルタイムで在庫情報を連携し、商品情報に具体的な「入荷予定日」を表示することを実現しました。他にもいろいろと工夫を凝らし、お客様にもっとお買い物を楽しんでいただけるようになったと自負しています。

画面を遷移しなくても、マウスオーバーによって 在庫・入荷予定情報を表示。 ユーザビリティにも配慮された商品詳細画面。

デザイン性と使いやすさの両方にこだわりを

―フロントのデザインも大幅に見直されたとお聞きしましたが。

MD統括本部 Web/Mobile営業チーム マネージャー 安倍  もと子 氏

はい。以前のデザインが古くなりつつあったので、導線を意識しながら細部も含めて大幅に見直しをかけました。

ネット通販において、商品画像はお客様に商品を理解していただく 非常に重要な要素と考えており、今回のサイトでは、画像用スペースを大胆に確保しました。
商品を大きく表示し、気になるポイントへのズームも可能にすることで、商品の魅力を正確にお伝えすることができています。また、マウスオーバーでカラーやサイズの組み合わせと在庫・入荷予定情報を表示させ、画面移動を減らしてご利用いただきやすくしました。

逆に、購入ページは他のページに比べてシンプルでお客様が迷わないデザインにすることで、トップデザインや商品画面を際立てるようにしています。

他に大きな改変としては、コスメセレクトショップである姉妹ブランドのGJやPJアウトレットとショッピングバックを共通化し、一度にすべてのショッピングを楽しんでいただけるようにしました。それ以外にもフロントで特徴的な機能として、レジの中での分割機能が挙げられます。在庫がある商品と入荷待ちの商品をレジの段階で分けて発送できる仕組みで、当社独自の機能だと思います。

元気・ハッピィ・SEXYを表現した商品画面(左)とそれを際立たせるシンプルな購入画面(右)

ECサイト構築パッケージとして重要視したのは基本機能と自由度の両立

―リニューアルにあたり、重要視されたポイントをお聞かせください。

執行役員 情報管理部 部長 門松  茂伸 氏

先ほどお話したとおり、情報精度の向上と機能充足度とコストのバランスを重要視しました。まず、「フルスクラッチ開発」と「パッケージベース開発」 のどちらで進めるか検討しました。 購買や商品表示などECとして標準的な機能はパッケージを活用することで、開発期間の短縮・コスト低減を目指すこととしました。

ただし、パッケージへの要求としては、基本的な機能が揃っていることが前提となりますが、フロント独自性追求も考えると開発自由度も重要視せざるを得ません。

今回かなり手を加えてはいますが、「SI Web Shopping」標準機能の大半を利用しています。
そのなかで、開発を前提とした部品供給タイプのパッケージも選定候補の中にあったのですが、開発自由度が高すぎると逆に要件がまとまらず、コストが膨れるばかりです。

「SI Web Shopping」は、標準的なビジネスロジックが提供されているため、開発すべき領域と標準機能を利用すべき領域を弊社想定のビジネスフローに合わせて適切に判断することができました。

<システムインテグレータより>
「SI Web Shopping」は、ECサイト構築パッケージとしてフロントに必要な商品表示、カート、マイページ等の機能やバックの顧客管理、受注管理等ECに必要な機能を標準で全て実装しています。 また、プログラムソース、データベースを公開しており、ピーチ・ジョン様のように、フロントデザインや管理の仕組みをお客様で自由にカスタマイズを行っていただけるようにしております。

―セキュリティ対策にも重点を置かれたとお聞きしましたが。

執行役員 情報管理部 部長 門松  茂伸 氏

セキュリティ対策を行うにあたっては、後から要件追加を行うと購買導線の見直しや開発コストの増大など様々な悪影響を与えます。 ネット通販にとって、セキュリティ要件は業務要件と同等の重要性をもつと認識しており、プロジェクト開始直後から十分な時間をとって検討を行ってきました。 特に個人情報に関わる機能に関しては様々な対策を施しています。

この結果、セキュリティの診断だけを残す形で効率的に開発を進めることができ、セキュリティ対策を別途行う場合に比べて、セキュリティ対策そのものにかける実質的な工数の低減と セキュリティ精度の向上を両立することができました。
早い段階からセキュリティ要件を検討することで、ユーザビリティを損なうことなく対策を施すことができています。

「元気・ハッピィ・SEXY」なサイトに

―最後に今後の展望をお聞かせください。

今後は、カタログ通販の受注手段ではなく、オンラインショップ「PEACH JOHN THE WEB」を一つの販売チャネルとして存在感のあるものにしたいと考えています。

2009年8月のリニューアル以降、色々なご意見・ご要望をお客様からいただいていますので、一つ一つ着実に改善していくことで、よりお客様に愛されるショップにしていきたいと思っています。
また、WEB独自の商品展開やプロモーションを今まで以上に行うことで、お客様に楽しくお買い物していただける「元気・ハッピィ・SEXY」なサイト作りを目指します。

インタビューご協力ありがとうございました。

株式会社ピーチ・ジョン

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